この前の記事「仕事をしながら子供を中学受験させる大変さ。時間のなさをどうカバーするか」では、
- 子供が自分で勉強する習慣をつける
- 限られた時間内でやるべきことを洗い出す
というお話をしました。
今回は、塾に行かずに受験までにどうやって勉強をしたのか、大体のスケジュールについてです。
5年生の春から基礎学習のやり直し
まず、5年生の春から、それまでの総復習を始めました。
4年生までの基礎ができているかどうかのチェックです。ここができていないと、先に進んだとしてもつまづくからです。
1冊で総復習ができるタイプのドリルを買いました。
↓こんなやつです。
小4/特訓ドリル 計算
総合学習指導研究会 受験研究社 2018年12月18日
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小4/特訓ドリル 読解力
総合学習指導研究会 受験研究社 2018年12月18日
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こういったドリルはたくさんあるので、お子さんと一緒に選んでみるといいと思います。
全教科、一通り復習をしてから、どこができていないか?という洗い出しをしました。
例えば、算数では計算や図形はまあ問題ないのですが、文章題が少し弱い。国語は、漢字検定を受けていたこともあり、漢字はできるけれど、長文読解ができない。
そんな風にして弱い部分を探して、その部分に対応するドリルを買ってさらに復習をしました。
ただし、ドリルが厚いとやる気が失せてしまうので、薄いものをたくさん買って「達成感」を得られるようにしました。
5年生の3学期から5年生の復習と6年生の先取り学習
そんなこんなで、4年生は問題ないということになり、5年生の3学期から5年生の総復習を始めました。
同じようにして、5年生用の復習のためのドリルを買って、さらに弱いところを補うというやり方です。
それと並行して、6年生の先取り学習を始めました。
塾へ行っていませんので、塾に行っている子と比べたらかなり受験勉強は遅れているはず。
だから少しでも追いつくために、少しずつ先取りしていこうと、まずは問題集ではなくて基礎を学ぶためのワークを買いまいした。
社会はこれ
5分間社会ドリル(小学6年生)
三木俊一 清風堂書店 2015年02月
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国語はこれ
小6国語をひとつひとつわかりやすく。
学研教育出版 学研教育出版 2012年09月
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理科はこれ
5分間理科ドリル(小学6年生)
三木俊一 清風堂書店 2015年02月
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基礎から発展まるわかり小6理科
学研教育出版 学研教育出版 2011年02月
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困ったのが算数
算数って計算の方法などは教えられますが、図形だとか文章題、結構難しい。
それも、6年生の知識を使って解かないといけないので、教え方が難しい・・・
わからないところは学校で先生に聞いてみなと言ってみたのですが、ダメでした。教えてくれなかったって。なにしてんの先生って感じでしたが、まあ公立の先生だから今やっていること以外のことは教えてくれないんだなと思って諦めました。
小6 / 5分間復習プリント 計算
総合学習指導研究会 受験研究社 2018年02月17日
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小6 / 5分間復習プリント 文章題・図形
総合学習指導研究会 受験研究社 2018年02月17日
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小6算数をひとつひとつわかりやすく。
学研教育出版 学研教育出版 2012年09月
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そんなこんなで先取りしながらいよいよ6年生になりました。
これまでよりも家庭学習の量を増やしました。ひたすらドリルです。
この時点ではまだ受験用の問題集はやっていません。あくまでも基礎の定着という点を重視して勉強をしていました。
本格的な受験勉強は6年生の9月から
情報の収集を私が怠っていたせいで、こんなに習っていないところが出るんだ・・・とわかったのは公開模試を受けてからです。
初めての模試は偏差値40くらいでしたかね。息子はまだ偏差値ってものがよくわかっていませんでしたが、私はちょっと愕然としました。もう少し取れると思っていたので。
志望校の偏差値が50台なので、ちょっと舐めていたというところもあります。
え、だって50台でしょ?楽勝だよ、って思ってました。中学受験を舐めてた・・・
解き直し、まとめる、の繰り返し
嘆いていても仕方ありません。
まずは、問題を全て見直して、教科書に載っていることと載っていないことの振り分けをしました。
載っていないということはこの先も習わないのですから自力でなんとかしないといけません。
ここで初めて、中学受験用の問題集を買い始めました。
その問題集を見たり、ネットで調べたりして、習っていない部分を補っていきました。
中学入試算数の図で解く文章題実戦ドリル
学研教育出版 学研教育出版 2013年03月
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中学受験基礎ドリ算数頻出小問
文英堂 文英堂 2009年09月
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国語の文章で答える問題の答え方がすっきりわかる
旺文社 2015年03月23日
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できていなかった問題は、解説を見て解き直し、それをノートにまとめ直して理解する、ということをひたすら繰り返しました。
過去問題集も同時に
模試だけでは足りないので、9月から志望校の過去問題集の解き直しも始めました。
夏休みの間に1回やっていたのですが、あまりに出来がひどかったので、もう一度やって深掘りしていこうと思い、4年分をやらせてから模試と同じように解き直し→まとめというようにやっていきました。
9月から毎月のように模試を受け、
- その度に解き直し→まとめ
- 毎日のドリル
- 過去問題集の解き直し
ということをやっていきました。
ドリルについては、「この1冊を今月中に終わらせるには?」と自分で予定を立てさせることに。
カレンダーを印刷してやり、1日あたりのページ数、どのドリルを何ページやるのかということを書いて貼っておいたのです。
この分量ができていなければ、ゲームはなしです。
時々勉強が嫌になって癇癪を起こすこともありました。
嫌なら別に受験しなくてもいいから、と放っておきましたが、勉強は受験のためだけにやっているのではありません。
今しっかりと勉強しておけば、公立中学校へ行っても困らない。この先スムーズに中学校の勉強が始められるようにという目的もあったので、やりたくなければやらなくてもいいけど、家庭学習は必要なことなので、やらないならばゲームはなし、というルールは変えませんでした。
6年生の12月からそれまでの総復習
さて順調に進んでいたかのように見える受験勉強ですが、結果として最後の模試まで成績はほとんど上がらなかったんです。
本人もさぞかし不安だったでしょうが、私はもっと不安だよ・・・
ああ、こりゃダメかも、と思いましたが、どんな結果になろうともこれまで頑張ってきたことは決して無駄にはならないし、毎日頑張っている姿を見ていたから、それだけは褒めてあげようと思っていましたよ。
さて12月に入り、これまでの総復習を始めました。
具体的には、ここでいよいよ中学受験用の問題集をかたっぱしから解く、ということを始めたのです。
遅い?でも、ここまで基礎固めをしっかりしていたので、本人的には手応えを感じられたようです。
例えば、こんな問題集を使いました。
中学入試でる順過去問 社会合格への1001問3訂版
旺文社 旺文社 2013年05月
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模試では成績が振るわなかったけれど、問題集は意外とできていたので、基礎的なことはちゃんとわかっているんだなと安心できました。
この時点でも親子で勉強するのは1日1時間。わからないところを掘り下げる、ということをやっていました。
読書して要約する
図鑑だとか自分の好きな本は読むのですが、物語など受験で出そうなものは全然読まなかったんですね。
しかし興味のないものを長時間読むってのは結構苦痛です。
だから、1日10分でいいので、星新一とか分かりやすいものを読むことにしました。
短いものだと読解の練習にならないので、読んだところを要約させるようにしました。
どんな話だったのか、わかるように説明することで中身を理解する力がついたと思います。
本当は、物語を読んで欲しかったんですけど・・・まあ、結果オーライです。
1月は弱点のみ集中的に
さていよいよ受験1ヶ月前になりました。
この時点では、基礎的なことはやり尽くしている(はず)。
だから、これまでの傾向を分析して弱いところだけを重点的にやるようにしました。
同時に時間内に解く練習を
いくら正しい答えを導き出せても、時間がかかっては意味がありません。
試験時間内に全て解き終わらないといけないのですから、時間内に解く練習をしました。
特に難問は国語です。
国語の長文は2題出ます。これを読み下すだけでも大変なので、時間を意識して問題を解くという訓練を重ねていきました。
自分の力の程度と弱点を知ることが大事
スケジュールを立てる前に考えたことは、「今の自分の立ち位置を知ること」でした。
今の自分の学力がわからないと、これから何をしたらいいのかが分かりません。
だから、スケジュールを立てる前に、今どのくらいの学力があるのかということを知るのが一番大事なことです。
公開模試を受けてもいいし、問題集をやってもいいと思います。もしは客観的に学力がわかるのでおすすめです。