WEBライターを始めた頃は、安い単価のお仕事でもとにかく数をこなすことを考えていました。
実績がない状態で仕事を続けるためには数が大事でしたので、書けそうなジャンルならとりあえず応募。それが書いたことのないジャンルでも、どうしても書きたくないジャンルでなければ片っ端から応募しました。
そんなこんなで、半年くらいすると業務委託契約をして定期的にお仕事がもらえるようになり、仕事も安定してきました。
ライター生活が3年を超える頃には、会社員だった頃よりも年収は増え、なおかつ仕事時間は減ったので、この仕事を選んで本当に良かったと思います。
5年以上ライターを続けてきて、クライアントと長くお付き合いできた理由と、ここまで仕事を継続できた理由を私なりに考えてみたのですが、「いい記事を書くこと」、これにつきます。
私の考える「いい記事」の定義は2つあります。
- クライアントの意向に沿っていること
- 読者の役に立つ記事であること
まず、クライアントが何をして欲しいと思っているのか、どのような記事を求めているのか、その点を正確に理解することです。
自分のブログ記事を書くわけではないので、相手が求めている記事を書けなくては仕事になりません。そして、プラスアルファでこんなことをしたら喜んでもらえるだろうかと思うことがあれば、積極的に質問・提案してみることです。
クライアントの仕事の体制にもよりますが、たとえば私はデータをもとにグラフを作って「こんな図を入れてみたい」とか、「こうやって見せると読みやすくなると思いますがこのタグは使えますか?」などと質問してみたりします。
ただし、クライアントとしっかり信頼関係を築くのが先です。いい仕事をしていると認められることをまず心がけます。
もう一つは、クライアントの意向に添いつつ、読者の潜在ニーズを引き出せるような記事を書くことです。
Googleに評価されるような記事=読者の役に立つ記事というのは頭では分かっていても、実践するのはなかなか難しいですし、質の高い記事を書けるようになるには時間がかかります。
しかし、それができなければ仕事を継続して受けることはできないです。
当たり前のことを書いても面白みがないと思われるかもしれないですが、でもそれが現実だと思います。
今できる最大限の仕事をすること、そして求められた仕事の一歩先ゆく結果を出そうという気持ち。
WEBライターを始めて2年くらい経った頃から現在までお仕事をさせていただいている会社があるのですが、そこで私を担当してくださったNさんが「今インターネット上にある記事よりも質の高い記事を書かなければ意味がない」と、ずっとおっしゃっていたのです。
今Googleの上位にある記事の焼き直しでは、改めて書いてアップする意味がない。
上位の記事でもまだ言及できていないこと、読者が本当に知りたいと思っていることは何かを徹底的に考えることが大事だと。
Nさん、ありがとう。勝手に私のメンターだと思っているのですが、この方にいろいろと仕事を教えてもらったことで、他のクライアントにも喜んでもらえる記事が書けるようになりました。
読者の気持ちを想像する。何を知りたいのか、どうしたいのか、どうなりたいのか。そして、クライアントと協力しながら良い記事に仕上げていく。
その努力を怠らないことが、継続して仕事を獲得することにつながります。