最近、主婦の副業として人気のライター業。
ライターというと雑誌など紙媒体の記事を執筆する人から、ウェブサイトの記事を執筆する人まで色々なタイプのライターがいます。
取材をしたり、自ら写真を撮ったりするライターさんもいます。ただ、全くの未経験で始めるとなると、これらの分野はちょっと敷居が高いと思います。
そこで、まずチャレンジしやすいのは、フリーランスのWEBライターか、企業に勤めてライター業をするかということになると思います。
私はフリーランスのWEBライターなので、どうやって始めたのか、また、どうやって仕事を得ているかということを、経験を踏まえてお話ししたいと思います。
フリーランスのライターは誰でもなれる!?
ライターになるには、特に資格はいりません。「私はライターです」と言えば、誰でもなれます。
では、どうやって仕事を得るかということですが、私も実績もスキルも人脈も全くありませんでしたので、最初はクラウドソーシングで「タスク」と呼ばれる仕事から始めました。
クラウドソーシングに登録
私が副業を始めたのは転職してすぐでした。以前は国家公務員をしていましたので、その時代はそもそも副業禁止。
転職して民間人になりましたので、その先の独立を見越して、とにかく自分でできることを模索してみようと思っていたからです。
そこで、いくつかのクラウドソーシングに登録をしました。
仕事を探してみて、私はクラウドワークスが相性がいいように感じました。
シュフティは登録してみたものの、単価が安すぎて話にならないなと思いました。いくら実績がないとはいえ、1文字0.2〜0.3円では・・・。
とはいえ、クラウドワークスやランサーズでも、単価は非常に安いです。でも最初は、それで経験を積んでいくしかありませんでした。
本名?ペンネーム?
本名で副業をするのはちょっと・・・と抵抗がある人もいると思います。私もそうでした。
だからペンネームを決めました。
今使っているペンネームはライター業のためにつけたのではなくて、副業でカウンセラーをしていたこともあるので、その時決めた名前なんです。
それをそのまま使っています。
いずれ本格的に「ライター」として活動していきたい、本名でもいいという人はそれでも構わないと思います。
私は会社の人に知られたくないと思っていたので、ペンネームを使いました。
タスクをこなして実績を積む
タスクというのは、単発のお仕事です。「1記事○字以上、○円」というように募集されている記事です。
最初は、「1000文字も書いて300円か・・・」と気持ちが折れそうになったこともあります。
しかし実績がないので仕方がありません。
実際にやってみるとわかりますが、最初のうちは思ったようにはなかなか書けないのです。
ライターというのはブログを書くのとは訳が違い、自分が書きたいことを書くわけではありません。
クライアントによってはとても細かく指示があり、その指示に従って書く必要があるわけです。
だから、どのような記事が求められているのかということを的確に「読み取って」、その通りに書かないといけません。
じかに話せればもっとわかりやすいのかもしれませんが、ウェブ上やメールでやりとりすることがほとんどなので(今はチャットワークが主流です)、相手の意図を的確に読み取ることが大事です。
もちろん、質問はいくらでもできますが、目の前にいて話をしているわけではないので、文字で会話をして、そのやりとりの中で「こういう記事に仕上げる」ということを読み取り、その通りに書く必要があります。
そして、最初のうちは単価が安くても的確にこなして、実績を積んでいくのです。
私はたまたま運が良かった。
まだほとんど経験がない時期に、「800字500円」という、非常に効率の良いタスクにめぐり合い、そこで実績を積むことができました。
実績というのはどう判断するかということですが、タスクをこなして承認してもらうと承認された件数がプロフィールを見てわかるようになるんです。
例えば「この人は50件の仕事をしても全部承認されているんだな」とか。
また、自分が書いた記事が記名記事として載せてもらえたら、それも立派な実績になりますよ。
これが大きかったです。何本かでも掲載されれば、次の仕事に応募するときに「ここで記事を書きました」をアピールすることができるからです。
では記名記事でないとダメかというと、そんなことはありません。
名前が乗らない記事だってたくさんこなしました。
その時は記事原稿を保存しておいて、「このような記事も書きました」とアピールすれば良いのです。
継続してできる仕事に応募する
実績がいくらかでも積み上がってきたら、他の仕事にもどんどん応募しました。
まずはクラウドワークスなどで継続してできる仕事に応募しました。
この時点で、文字単価が1文字0.5円くらいでした。
5000文字書いても2500円・・・。
しかもシステム利用料を取られたらさらに減る・・・。
ちょっと心が折れそうでしたが、仕方がありません。
私の場合は、副業で始めてまだ起動に乗る前に会社をリストラされたので、是が非でも稼いでいかないといけなかったということもあり、単価=生活費な訳です。
だからとにかく実績を積み、少しでも単価が良い仕事に応募するということを繰り返しました。
フリーランスなら、自分で動かないと仕事はつかめません。待っていても仕事はやってこないので、ダメ元でどんどん行動しましょう。
もし副業でそれほどお金にこだわっていないのであれば、スローペースで進めていっても大丈夫。
しかし継続してできる仕事が増えてくると、月に10万円くらいはすぐに稼げるようになりました。
ネットで仕事を探して応募する
最近はだいぶ単価が上がってきましたが、初心者が応募できるクラウドソーシングでの仕事は単価が本当に安いんです。
だから本格的に稼ぐにはどうしようかと思って、ネット上でも検索して応募するようにしました。
「ライター 募集」で探すと結構出てきます。
私が今メインにしている仕事は、ネットで見つけて応募しました。
もう5年くらい書かせてもらっていますが、毎月継続的に記事を上げることで単価も当初の倍になりました。
今は1文字1円〜、まずまずです。(色々含んでこれ以上の単価になっています)
他にも、1文字2.5円の仕事など複数のクライアントと契約しています。
継続してお仕事をもらうためには
さて、安定感ゼロのフリーランスライターという仕事ですが、少しでも継続して安定的に仕事をしていくためにはどうすればいいか、ということについてもお話しします。
選り好みしないで受ける
実は、私はこれができないのですが、仕事を増やしたかったらクライアントや仕事の内容を選り好みしないでとにかく受ける、ということでしょう。
書いているとわかるようになりますが、文章って人柄が出るといいますか、やりとりしていて「なんかやだな」と感じることがあるんです。
そう思ったら私は仕事を受けないようにしています。きっと、相性が合わないんだなと思って。その方がお互いのためになるのではと。
ただ「稼ぐ」ということを考えたら、本来選り好みしている場合じゃありません。
ここはその人の考え方ひとつだと思うので、がむしゃらに仕事を受けて稼ごう!という姿勢であれば、単価が安くても月30万円くらいはすぐに稼げるようになると思います。
誰に、何のために書いているのかを意識する
ライターとして書く記事は日記ではないので、検索意図を考えて書く必要があります。
例えば、私は当初、美容系の記事をよく書いていましたが、「大人ニキビ 改善」というキーワードに対して「思春期ニキビの原因」みたいなことを書いてはいけないわけですね。
このキーワードで検索してくる人は、何に悩んでいてどんな答えを探しているのか。
それを意識しながら書いていく。これがWEB記事の大事なところです。
この辺りは「SEOライティング」と呼ばれるものですが、最初からうまくできないても数をこなしていけばわかるようになります。
スキルアップは欠かせない
ライターとしてのスキルアップは欠かせません。
具体的にどのようなことをしたらいいのかと言いますと、まずはとにかく書く。書かないと始まらない。
- 仕事がないときには本を読む。
- 他の人のブログを読む。
私はこのようなことをしています。
私はこんな本を読んでいます。
新しい分野にも挑戦
私が最初に書いていたのは、美容系の記事でした。
美容は自分でも興味があったので書きやすかったからです。しかし、分野を一つに絞っていたら仕事の数も増えません。
そこから、
- 食べ物系
- 生活系
- ビジネス系
- 働く系
- 占い系
- 不動産系
- クレジットカード系
- 子育て系
- ブライダル系
など、分野を広げていきました。
全く知らない分野であっても、興味を持って調べることができれば大丈夫です。
ネットには大抵の情報がありますし、必要に応じて図書館などに行って調べればそれを検索意図に沿ってまとめれば良いのですから。
書ける分野は広げておく方が、仕事の幅も広がります。
自分のメディアを持って発信
そして、書くことが好きなら、自分のメディアを持って好きなことを発信していきましょう。
仕事として書くのも楽しいけれど、好きなことを好きなように書くっていうのも大事だと思います。
記事作成は、あくまでもお客様のために書くので、自分の言いたいことを書きたいなら、個人のブログで楽しめばいいのです。
私は、美容に関するブログやアロマのブログなど複数のブログを運営し、ツイッターやインスタなどとも連携しています。
自分のブログからの広告収入などもバカにならないし、自分のメディアだけで稼いでいけるようになることが理想だと思っているので、今はライター業と半々くらいで頑張ってます。
これからは個人の時代です。どんどん発信していきましょう。
ライターは、リスクヘッジが必要だと思う
ライター業はフリーランスが基本です。だから、安定はしていません。
突然仕事がなくなることもあります。
私も何度か経験しています。
それは、私のスキルがというよりも、クライアントさんの都合です。
例えば、一番大きな影響があるのが「グーグルのアップデート」です。
先日(2019年3月)のアップデートもかなり大きくて、私のブログも2つほど飛んでしまいました。
飛ぶってのは、検索順位を下げられて、検索しても出てこなくなってしまうってことです。
そうするとアクセスが激減しますので、当然収入にも影響が出るわけです。
で、なぜ仕事が減ったかというと、私がライターとして書いていたサイトの順位が落ちてしまったため、「方向性を変えるので、一旦今の仕事で終了」ってなったんですね。
他にもそのような案件がありました。アクセスが激減してしまったので、しばらく更新を止めるとか。
人のために書いてばかりいるとこういうことがあるんだなーというのを身をもって体験したので、それからは自分自身のメディアにも力を入れ始めました。
リスクを分散する
どんなに単価が良くても、1社だけの仕事しかしていないと、上記のようなことがあった場合収入がゼロになってしまいます。
それは痛い。
ですので私は、いくつかの仕事を掛け持ちし、一社の仕事がだいたい3〜4万円くらい。それを複数持つことで収入を得るようにしていました。
万が一、急に1つ減ったとしても、ゼロになるわけじゃありません。3〜4万円になる仕事だったら、クラウドワークスなどでもすぐに見つけられるので、なんとかなる。
最初のうちは1〜2万円でもいいから、いろいろなところの仕事を掛け持ちして、複数持っておくと安心だと思います。
少しでも安定したいなら企業のライターに応募する
ライターとして仕事をしたい、しかし普通の会社員のように安定が欲しいと思うのならば、企業で募集しているライターに応募するのがいいでしょう。
ただし雇用形態は確認してくださいね。ライターというと業務委託が多いと思います。業務委託ってのは、「雇用」ではありませんので。
正社員でなくとも、契約社員、アルバイト、名称はなんでもいいですけど「雇ってくれる」のかどうかを確認してから応募しましょう。
まとめ:ライターには誰でもなれる。継続するのが大変なだけ
ライターは、なろうと思えば誰でもなれます。
みんな日本語はできるし、作文だってできる。だから、全く文章が書けないってことはないので、やろうと思えば誰でもできる仕事です。
しかし、参入の壁が低いということは単価も安い。
副業ではなくライター業で生きていこうと思ったら、それなりに努力は必要です。でもそれは、どんな職業だって一緒ですよね。
資格がなくてもできるということは、自分次第でどんどん上がっていける世界でもあります。
「継続は力なり」です。